

保育園見学にあたって参考にした情報
ポイント
- 区の保育園案内の書類
- 「子どもがすくすく育つ幼稚園・保育園」
- オンラインとママ友の口コミ
- 保育園の第三者評価
- 保育所保育指針
まずは区が発行している保育園入園案内の冊子を入手しました。認可保育園、認証保育園などの保育園が地域ごとに一覧で掲載されているので、自分が通える範囲の保育園をまず把握しておくとスムーズです。

保育園見学前に「子どもがすくすく育つ幼稚園・保育園」を夫婦で読みました。
保育の質の重要性が良くわかる本です。
保育園・幼稚園で起こった痛ましい事故について、ジャーナリスト・弁護士の目線から中立に語られています。
保育園見学だけで我が子が安心・安全に過ごせる園なのか判断するのはとても難しい。しかし、その中でも保護者が確認すべきチェックポイントが掲載されています。保育園・幼稚園選びをする前に、ぜひ一読されることをオススメします。
また,「この保育園を申し込みしようか悩んでいる…」という方にもおすすめ。判断力がつきます。

親が目を凝らしてよく見ることは、我が子の命・安心安全に直結すると感じます

ネットで検索すると色々な口コミサイトが出てきます。匿名の口コミなのでやらせの可能性や、園長先生の交代・経営母体の変更等で過去の情報が参考にならない可能性があるので、話半分で読んでいます。保育園見学のときに聞いておいた方が良いかな、などの気づきを得ることがあります。
- みんなの幼稚園・保育園情報 https://www.minkou.jp/kinder/
児童館などでお知り合いになった地域のお母さんたちから、保育園のお話を聞く。

保育園のイメージが全然違ったこともある!
保育園は「第三者評価」を受け、その結果を公表することが努力義務として課されています。全ての保育園で公表されているわけではなく、新設・設立直後の保育園は情報がない可能性が高いです。「○○県 保育園 第三者評価」で検索すると閲覧できます。
「保育所保育指針」は保育所の保育内容や保育に関する考え方を定めたもので、インターネットで無料で読むことができます。保育園そのもの、保育士さんの仕事の理解が深まります。保育園の設置基準、乳児期の終わりまでに育ってほしい「10の姿」なども書いてあります。量が多いのでつまみ食いで気になる部分だけ読むのでも良いと思います
保育園見学でチェックした項目


保育園見学中に絶対確認したい項目(3つくらい)と可能であれば確認する項目(3~5つ)を事前にメモして保育園見学にのぞみます。HPや資料から確認できる内容は事前/事後に確認します。時間がもったいないからね。

保育時間・送迎関連
- 保育の開始時間と終了時間の算定方法
- 保育園のお迎えは仕事場から直行必須か(職場→買い物→お迎えは?)
- スポット利用を渋らず受け入れてもらえるか(土曜も確認)
- 急な残業による延長保育利用は可能か
- 有給を取った場合、保育園に預けることは可能か
- 0歳児の保育時間・延長保育の方針
- ベビーカー,自転車,抱っこ紐を保育園に置いて出勤できるか
- 車の送迎が可能か(不可の園もあり)
- 立地(交通量が多いところか等含む)
- 通園にかかる時間(子どもと手を繋いで歩いた場合も想定)
- 先生の人数と年齢バランス
- 男性保育士がいるか
- 保育可能な子どもの人数と空き状況
- 登園の流れと所要時間(ロッカーに着替え等入れたり)
- 送迎する人の制約(ファミサポ,シッター利用がある場合)
- 慣らし保育の期間・進め方
- 園行事等での親の負担が大きいものがあるか
- 体調不良の呼び出し対応
- お金がかかるイベントや物
保育時間は「勤務開始/終了時刻と通勤時間のみ」「勤務開始/終了時刻と通勤時間と+余裕持つための○分」の園がありました。
お迎えルールや有給の時に預けられるかは、園によって温度差がありました。(子どもの安全な保育環境を確保、先生方の働く環境を守るためにルールはあって然るべきだと思っています)

持ち物・情報関連
- おむつは紙or布,使用後の対応(廃棄の費用)
- おむつのサブスクの有無
- 昼寝の布団(布団orコット),持ち物,交換頻度
- 制服の有無
- 服装ルール(キャラ物,スカート,フード)
- 給食は園内/委託/お弁当持参日あるか
- 母乳パック対応/粉ミルク(こだわりあるなら種類確認)
- SNSの利用方針
- 保育園の写真の購入(写真好きな人は。webで購入できる園もあり)
- 手作りが必要なものがあるか
- その他、特殊なルール等あるか
私は「安全に過ごせるか?」「娘が安心してのびのび過ごせる保育園か?」を中心にチェックしたいので持ち物の質問は控えめです。先生がご紹介してくださることが多いので、話の流れで気になることがあれば確認するくらいでした。

保育方針と環境
- 保育の方針(のびのび系?教育熱心系?)
- 保育園の雰囲気(先生が大声で元気?1人1人に語りかる感じ?)
- 園長先生はどんな方か
- 質問に対する説明がしっかりしているか
- 園にいる子どもの様子
- 先生の子どもに対する接し方
- 園児のクラス分け(異年齢保育してる園もあり)
- どんな遊びをしているか,雨の日は何してるか
- 食育,文字,図工,勉強,英語,リトミック,体を動かす活動等の方針
- 庭園,プールの有無
- お散歩の有無,頻度,場所
- 成長過程で発生するトレーニングの方針
(トイトレはX歳クラスで一斉開始?個々の発達状況にあわせて?家庭で進めてから?) - 夏に汗をかいたときの対応(タオルで拭く?着替える?シャワー?)
- お薬の対応有無,看護師さんの対応可能範囲
- アレルギーの対応
- 清潔か
- おもちゃ・絵本の数,並べ方,状態
- 遊ぶスペースの様子(遊びやすい雰囲気)
- 掲示物の様子
- 連絡帳の形式(アプリ/紙),記載内容


なのですが…安全面のチェック項目を箇条書きで記載することに抵抗があるので、項目一覧で記載するのは控えさせていただきます。ごめんなさい。
安全面のチェックは子どもの命を守る最重要項目です。「午睡時のチェックを○分おきにしているかを確認」というのをよく聞きますが、その一言では表現できないものが含有されていると感じています。ですので、今回こちらに箇条書きで掲載することは避けました。
安全性面のチェックで最も参考にした情報は、最初に紹介した「子どもがすくすく育つ・保育園」という書籍。
著者は過去に起こった事故事例の紹介と丁寧なレビューを行った上で、保育園見学で安全かどうかを確認することの難しさを述べています。それと同時に保育園見学の重要性と確認すべきチェックリストが掲載されています。保育園選びを考えている方はぜひ一読されることをオススメしたい。
安全面
- 「子どもがすくすく育つ幼稚園・保育園」の内容を参照
「どうしてそんな信じられないことが?」と思う保育園の事故(事件)・虐待が今年も報道されています。そのニュースを見るたびに心を抉られる思いです。一児の親になってからは、同じことが我が子に起こったらどうしよう、といつも考えてしまう。
私自身が保育園見学をする中でも「ここは危ない園なのでは?」と思う認可保育園がありました。施設は非常にキレイでアクセスも駅近で良好な保育園。区役所の保育コンシェルジュさんからは直接的な悪い評判は聞かなかったけど、おや?という物言い(言えないよね)。そして見学時にたまたま目にした保育の様子応に不安を覚えました。不安を抱えながら園長先生とお話しして更に不安が募る。後日、第三者評価をチェックしたら通園させている保護者からの安全性評価が他園よりも群を抜いて低かったです。
保育園見学のタイミングが違えば危険だと思う場面に遭遇することはなく「この園長先生は少し不安だけれど背に腹は代えられない」と保育園入園申込書に記載していたかもしれません。結果的に「この園に入れて、毎日不安に思いながら子どもを預けて仕事をするくらいなら、保育園落ちた方がマシ」と思ったので、入園申込書類には記載しません。
認可保育園でもちょっと…という園が身近にあるのだなあということを体感しました。でもニュースで事故・虐待で問題になっている保育園の中にも認可の保育園は普通にあるのですよね。認可保育園だから安全だということはないのだ。身をもって保育園見学で目を凝らして安全面をチェックすることの大切さを感じました。
保育園のチェックリスト
上記に記載した項目を参考にチェックリストを作成しました。全部で2ページです。1ページに2ページ印刷する設定にしてもらえれば、保育園見学の時に全項目を1ページで見ることが可能です。
個人使用に限りご利用くださいね。Web、SNS、LINEのオープンチャット等の非公開コミュニティーを含めてPDFへの直リンクやファイル添付はお控えください。ご友人等にお伝えいただく場合には、本記事のURL(https://nana7-ol.com/hoikuen/)もしくはHPトップ(https://nana7-ol.com/)へのリンクを伝えてください。
なお、先に記載した事情からPDF上でも安全面の具体的な項目記載を控えています。ただ、メモはできるような構成にしておりますので、上記書籍等を参考に安全性のチェックをしたい方にも不都合がないような構成にしております。
後述
現在保活中ですが、保育園の先生方はお時間を割いて丁寧に説明してくださいます。しかもこのコロナ禍で大変な中,保育園見学の機会を作っていただいており、心から感謝しています。区の保育課の方も相談があれば親切に対応してくださるので、子育てをしていると色々な方に助けてもらって生活していることを実感しています。
プロの目線から見たら「こんな項目、聞く価値ないよ」「ナンセンスな質問」と思う項目もたぶんに含まれていると思います。私自身も、この質問って意味ないよな…と思っているものがたくさんあります。人それぞれ気になるポイントは違う、各家庭の状況も異なるので、今回は一般的によく言われている質問事項を含めて羅列しました。保育園見学で確認漏れがないかなど手探り状態の方の参考になれば幸いです。
なお,言うまでもないことですが、ここに掲載した全ての項目の情報収集は無理。不可能です。保育園見学で質問する内容は、絶対に確認したい項目3つ、可能な限り確認する項目3~5つ、という感じで事前に整理してメモを持参しました。HPや資料で確認できる内容は質問しません(募集人数や保育園の開園時間とか)。
