日経マネー特集セレクトに「お金の悩みから自由になる 1億円蓄えるための3原則」という気になる記事があったので紹介。
お金の限界効果の逓減
詳細は上記リンク先を見ていただくとして、簡単にまとめると下記原則がある。
- 「投資などを通し、お金の悩みから自由になる」ことを「ファイナンシャルインディペンデンス」(FI)という
- 「FIになった」といえる分かりやすい目安は資産が1億円に到達すること、つまり「億万長座」になること
- 「お金の限界効用の逓減」が存在する。人間の幸福度は、お金が増えればそれに応じて高まるわけではない。
- 単身世帯は年収が800万円、結婚している場合は世帯年収1500万円、金融資産額1億円が、この「お金の限界効用の逓減」のライン
要するに、年収800万円以上の独身者、世帯年収1500万円以上、1億円以上の金融資産を持っている人たちは、それ以上の収入・金融資産を持ったとしても、ふだんの生活や行動は殆ど変わらないということ。逆に言えば、それよりも下の年収・金融資産の場合は、収入・資産の上昇に応じて幸福度があがる。
自分自身の実感としても、確かにそうかも、と思う。(私は夢の配当金生活の原資が欲しいので、お金はあればあるほど嬉しいんだけど)ちょっとセレブなご飯に行く頻度や、自己投資にかける金額は、100万近く低かった頃と比較してあまり変わらない。
1億円資産形成を目指すなら中央値を参考にすべし
記事には、「生涯賃金が平均3~4億円、共働き5~7億円になるので、そのうちの15%を貯蓄にまわせば、金融資産は7500万~1億500万になります」、つまりは頑張って貯蓄しましょうね、というおはなしも記載されていた。
まず、個人的には、お金の数字は平均値ではなく中央値を見るべきだと考えている。集団がばらついていることが殆どなので、平均値があてにならない(つまり一部の高所得者が平均年収を釣り上げていて、大多数の労働者の年収より高い数値が出ている)。
中央値を調べたところ、大卒の男性サラリーマンの生涯年収の中央値は2億円前後。
女性の生涯年収は、産休・育休・時短労働、ライフイベントに伴う退職・復職などがあり、キャリアの積み方でかなり差が出るので一概には言えない。ここでは、中央値は9000万円(年収中央値240万×38年)として計算する。
となると、共働き世帯での生涯年収の中央値は3億ほどの可能性もあるんじゃないか。
記事では共働きの世帯生涯年収が5億が15%貯蓄して7500万との計算。
共働きの世帯生涯年収が3億のケースで15%を貯蓄に回すと5000万程度で、1億には到達しない。しかも収入が下がっているので、実際に15%の貯蓄ができる世帯は低くなるだろう。
というわけで、この記事を参考にするのは非常に良いと思うけれど、追加で、中央値と自分の生涯収入(自分の平均年収×何年働くか、で算出)をベースに貯蓄額を計算することが大切だと個人的には思う。
一般的な会社員が1億円の資産を堅実に築く方法は、夫婦共働きで収入を得ることで世帯年収をあげ、貯蓄や投資を堅実に行うこと。これは間違いない。
そして1億円の資産が築けなかったとしても、できる範囲で資産形成を行うことは、言うまでもなく大切。
Nanaのつぶやき
2020年開始早々、仕事を辞めたいなと思うくらい仕事に参っている。
でも、女性の稼ぎがあるかないかで、世帯収入は大きく変わる。安易に仕事はやめられない。
ファイナンシャルインディペンデンス(FI)の条件のうち、「30代で1億円資産を持つ」を達成するべく、今年もお仕事を頑張らなければならないようです.